今日は私の恩師・Y先生が作曲された楽曲の音だしをしました。
この曲は1977年に岡山で開かれたインターハイの開会式後に高校生数百人によって演じられたマスゲームに使われた曲です。美しいメロディーの中にも躍動感溢れる曲で、いかにもY先生らしさが感じられる作品です。残念なことにY先生は1995年に55歳という若さで他界されました。今日の練習でY先生の曲に接し、吹きながら涙がこぼれてきました。
Y先生のことを思い出すと私の高校時代がよみがえってきます。
小中学校と勉強のできなかった、いわゆるおちこぼれ生徒だった私ですが、奇跡的に県立高校に合格。高校では陸上の短距離をやろうと思っていましたが、吹奏楽部の勧誘を受けて練習場へ。そこでクラを吹いていたきれいな先輩にあこがれ、「しょせんは文化部だ」と軽い気持ちで入部とパートを決めました。
しかし、その考えが大きな間違いだったということに気が付くのにそんなに時間はかかりませんでした。当時、県下トップクラスの実力を誇り、朝早くから放課後遅くまで厳しい練習が続き、まわりの同期は実力校でがんばろうという中学の経験者がほとんどでした。そんな中で初心者の私によく声をかけて頂いたのがY先生でした。正に音楽の「いろは」を教えて頂いた恩師です。不純な動機で始めた音楽ですが、今なお、おかすいで吹いているのも
Y先生との出会いがあったからこそです。
没後20年になる今年、ぜひともY先生の名曲を蘇えらせて、後世に伝えていきたいものだと思っています。皆さんのご理解をよろしくお願いします。
余談ですが、数年前、あこがれていた先輩と卒業以来、お会いする機会がありました。先輩も感じられたことと思いますが、過ぎゆく時の残酷さを痛感しました。一方、女子高のオケ部でクラを吹いていた当時の彼女は今でも素敵な笑顔のままです。これって、どちらがいいんでしょうかね。
今回の担当はーーー、もうわかりますよね。そうです。