楽器を演奏していて楽しいと思ったことがほとんどありません。そのため、なかなか練習する気にならず、個人練習は全くしていません。
でも、音楽を聴くことの喜び、感動は知っています。身も心も震わせるほどの感動を体感したことがあるから。
今後も楽器を続けるとしたら、音楽を自ら奏でる喜びを知るため、ということになるでしょう。楽しいから演奏するのではなく、何が楽しいのかを知るために演奏するのです。楽器を演奏することが面白くないわけではないからです。
肉体による制約から解放され、心と響き合う音はどんな音がするのでしょうか。
一人一人の音が重なり合って生まれる音楽に、人の心は共鳴するのでしょうか。
未だ出し切れていない本当の音がどんなものなのか、楽しみな思いはあります。練習はしていませんが、いろいろな要素が繋がり合って結果的に上手くなることはあり得ます。練習量に比例して上手くなるわけでは必ずしもないことを、他の分野で経験的に知っているので無理に練習する必要はないと私は考えています。一見関係のないものに繋がりを見出だした時、新たなものが見えてくるでしょう。
吹奏楽も一人では成り立ちません。繋がり、言い換えれば広く物事を知っているということが意味を持ってくるということですね。
そういう意味ではいろいろな職業の人が集まる岡吹は面白い楽団なのかもしれません。
言葉では表現しきれないとても大きなエネルギーを持つ音を、自ら奏で、感じる。人と共有する。そんな喜びを知ってみたいものです。
己を知り、人を知るために音楽をやってみるのもいいのかなと思います。