先日、岡潔(1901-1978)の本を読みました。
岡潔は高名な数学者ですが、芸術について次のように書いていました。
・今の芸術家はいやな絵を押し切ってかいて、ほかの人にはかけないといって
威張っている。
・自我が強くなければ個性は出ない、個性の働きを持たなければ芸術品は
つくれない、と考えて (略)
いい絵がだんだんかけなくなっている原因の一つと思います。
写真の登場以降、絵画は写実以外の新たな表現・技術の開発に躍起になって、本質を見失いがちである、ということでしょうが、音楽にも当てはまると思い考えさせられたので紹介しました。